【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第40回「いかなる困難にも自ら進んで向い、その困難を征服する事に無上の愉快を感ずるといった精神を学生時代にうえつける教育の必要を私は痛感する。」

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嘉納治五郎師範_MASTER JIGORO KANO

「いかなる困難にも自ら進んで向い、その困難を征服する事に無上の愉快を感ずるといった精神を学生時代にうえつける教育の必要を私は痛感する。」

出典:「私の始めて英語を習った頃」英語青年59巻2号 昭和3年(1928)4月
      (『嘉納治五郎大系』未収録)

「強盗慶太」などと物騒なあだ名で呼ばれた人がいます。
東急グループの実質的な創始者で、運輸通信大臣もつとめた五島慶太です。その企業買収のやり方から冒頭のあだ名を付けられたようですが、この五島氏、東京高等師範学校に籍を置き、嘉納師範の「修身」の授業を週に1回、1年間受けたそうです。

ところが、この「修身」の授業、五島氏によると<「なに、こんなこと」「なにくそ」そういうことしか教えない>。はじめは変わったことを言うと思っていた五島ですが、結局、師範学校で学んだことのうち、はっきりと心に残ったのは、この教えだけだったと言っています。

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