【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第90回「何の仕事でも、仕事は本気ですることを最も貴ぶ。」

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「何の仕事でも、仕事は本気ですることを最も貴ぶ。」

出典:「教育家としての嘉納治五郎(6)」
作興8巻8号 昭和4年8月(『嘉納治五郎大系』10巻239頁)

嘉納治五郎師範_MASTER JIGORO KANO

筑波大学の前身である、東京高等師範学校(東京師範学校)の校長を長年務めた嘉納師範。そのためか、師範の教育キャリアをイメージする時、そこに意識がいきがちです。しかし、それ以前にも学習院の教頭や第五高等中学校(現在の熊本大学の前身)の校長を務めるなど現場はもちろん、官僚として、文部省に参事官として働いていた時期もありました。

そんな東京高等師範学校長を務める以前のキャリアの1つ、第五高等中学校の校長を務めていた時(※)、師範は、ある事件の処理を文部省から依頼されます。
学校現場を好み、その役割を重視していた師範は、当初この話に乗り気ではなかったそうです。ところが、依頼された仕事と同時に、「学制」(学校に関する制度のこと)の改革についても協力してほしいと言われたことで、この人事を引き受けることにします。

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