「柔道は死ぬまでやってみても、まだまだその先というものがある。」
出典:「柔道の話」中学世界12巻7号 明治42年(1909)6月(『嘉納治五郎大系』未収録)
まず、今回のひとこと。文字通りに受け取ってしまうと、色々と勘ぐりたくなる部分があるでしょう。そこで、ここでは嘉納師範が講道館柔道を一生掛かっても極めることが出来ないくらい、幅広く奥深いものだと考えていたと解釈しましょう。
さて、読者の皆様は今おいくつですか?
ネットが使え、メールの定期購読が出来ることを考えると、ある程度の年齢層に限定されると思いますが、それでも幅広い範囲の年齢の方がいらっしゃると思います。
それでは、柔道を始めてから現在まで、柔道とどのようなかかわり方をしてきたでしょうか。きっと、様々な変化があるのではないかと思います。稽古の方も同様でしょう。
20代までの、あるいは現役選手と呼ばれる頃の稽古と、30代や40代以降、指導や組織運営にかかわる立場になってからの稽古は違ってきていると思います。
いつまでも、若い頃と同様に稽古し、乱取勝負で強くありたいと思うのが人情かもしれませんが、現実はなかなか厳しいでしょう。
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