(ニュース記事からつづく)
――優勝の可能性十分だったと思います。
一言でいうと、敗因は私に監督としての「才」がないということに尽きます。学生は、天理らしい攻撃的柔道で最後まで戦い抜きました。準備も万全、怪我もなく、心に届く応援もあった。「ここでこうしておけば」がない内容です。総合的に勘案して、私が運を引き寄せられなかったと言うしかない。最後の最後、指揮官にはここが必要。己に監督の「才」がないと痛感する次第です。
――苦杯を喫した準決勝、配列を振り返ると。
オーダーは比較的当たっていました。ツェツェと中野のどちらかで斉藤選手を止める、外したものが1点取る。出来ればツェツェを当てたい、と考えていました。4番手・5番手を当てて「取られて当然」の試合にはすまいと思っていました。植岡を入れた3人がポイントゲッターで、斉藤選手と当たらない2枚の得点が、「2./2」まで行けるか、「1/2」取れるか、というところ。取りどころでいえばうちのほうがあると踏んでいましたが、国士舘大学特有のしぶとさが天理に勝りました。…取り味で言うと、東海大学、国士舘大学、天理大学の中で攻撃力がもっともあるのはうちではないかと思っています。
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