【レポート】富士学苑が快勝、比叡山は地元・敬愛倒してノーシードから決勝へ/2022年度金鷲旗高校柔道大会女子マッチレポート②準決勝

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準決勝 第1試合

(マッチレポート①からつづく)

富士学苑はここで先鋒に1年生小出穂香を投入する。矢嵜雄大監督が入念にアドバイス。

富士学苑高(山梨)○不戦二人△埼玉栄高(埼玉)
(先)小出穂香○浮落△島野芽李(先)
(先)小出穂香○縦四方固△小池夏暉(次)
(先)小出穂香×引分×川原輝子(中)
(次)杉山凛×引分×新井心彩(副)
(中)齊藤咲花○優勢[技有・内股]△三浦心暖(大)
(副)川崎愛乃
(大)山本海蘭

富士学苑はここまで奮闘した大久保藍に代えて、先鋒に全国中学校柔道大会最重量級の覇者・1年生の小出穂香を投入した。寄って、捩じって、出来上がった空間に相手の体を落とす浮落の得意な、スケール感ある選手だ。

先鋒戦、富士学苑・小出穂香が埼玉栄の島野芽李から浮落「一本」

先鋒戦は富士学苑の小出穂香、島野芽李ともに右組みの相四つ。奥を叩いて間合いを詰めたい小出と距離を取りたい島野という構図で組み手争いが続く。小出は度々釣り手で奥を叩くが、いずれも島野が切り離してリセット。これを繰り返すうちに、島野に「取り組まない」咎による「指導」が与えられる。続く展開では小出が引き手で袖を折り込んで激しく前進、そのまま島野を場外に押し出す。直後、小出が背中深く抱き込むと、島野は右背負投の形で伏せてなんとか展開を切る。ペースは小出。そして小出が右払巻込を仕掛けたところで、島野に「取り組まない」咎による2つめの「指導」。試合終了間際、もはや行くしかない島野が抱きつきの大内刈で勝負に出ると、小出呼び込んで抱き返し、時計回りの浮落で捩じる。まともに食った島野背中から畳に埋まって「一本」。先制点は富士学苑。

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