【レポート】福田大和が決勝で松永烈にリベンジ、2連覇狙った小野日向は準決勝で敗れる/第71回インターハイ柔道競技男子個人試合60kg級

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取材・文:古田英毅、eJudo編集部
写真:乾信也、古田英毅

準決勝まで

小野日向、準決勝で松永烈に苦杯

昨年度大会を全試合「一本」で制して2連覇を狙う小野日向(東京・足立学園高)と、小野不在の全国高校選手権で勝利を収めた松永烈(福岡・福岡大大濠高)。2人のチャンピオンがともにトーナメント左側に配されて準決勝で激突。これがまず前半戦の主筋となった。

2回戦。小野日向が髙見夏気から裏投「一本」

小野は第1シード、2回戦から登場。この試合は髙見夏気(岐阜・中京高)から2分25秒、裏投「一本」で勝利。巧みに背にアクセス、あくまでこの体勢で決めるとばかりに食いつき続けて強引に投げ切った。結果からすれば小野らしい勝ち方ではあるが、ファーストアタックでほぼすべてを決めていた昨年に比べると、内股の決めで伏せられ、抑え込み掛けて逃がす場面もあったこの立ち上がりはやや違和感あり。それでも3回戦の藤本旺晟(兵庫・神港学園高)戦は僅か1分0秒、肩車と崩袈裟固の合技「一本」で突破。動きも表情も抑えて感情を見せず、淡々と手順を踏む常の小野の姿で勝ち星を積む。準々決勝は松本翔太朗(大阪・東海大仰星高)に僅か59秒、崩袈裟固「一本」で勝利。釣り手の手先で横襟を掴んだままの寝勝負、難しい体勢を巧みな手首の操作とボディバランスで抑え切った。これも小野らしい勝ち方だった。

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