【直前展望】阿部と丸山の決勝対決が規定路線、組み合わせは丸山の側が重め/ドーハ世界柔道選手権2023・男子66kg級

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阿部一二三

エントリーは55名。「階級概況・勢力図」で示した予想からのシード選手配置の変更はなし。

最大の不確定要素と目されたアン・バウル(韓国)は、プールD上側のバルチ・シュマイロフ(カザフスタン)の山に配された。順当ならば準々決勝で丸山城志郎(ミキハウス)との対戦が組まれることになる。対戦時の消耗度ナンバーワンと目されるヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)も、第2シードとして丸山と準決勝で当たる位置に配されており、組み合わせ段階では、阿部一二三(パーク24)と丸山ではっきりと明暗が分かれることになった。

「概況」でも述べたとおり、この階級のテーマはどこまで行っても阿部vs丸山。直接対決の様相の展望や、これまでの戦いの振り返りは別記事にまとめているので、ここでは割愛するが、順当ならば決勝で対戦するシナリオが濃厚だ。現在阿部が4連勝という事情からすれば、ここで阿部が勝てばパリ五輪の代表争いも決着となる可能性が高い。どちらが勝利するにしても、長く続いたライバル関係の分岐点。瞬き厳禁、文字どおり刮目して見届けたい。

有力選手の配置、各プールのひとこと展望は下記。有力選手の特徴については「選手名鑑」を、組み合わせは公式サイトで山組を確認のこと。

プールA

デニス・ヴィエル

第1シード:デニス・ヴィエル(モルドバ)
有力選手:タル・フリッカー(イスラエル)ヤゴ・アブラゼ(中立選手団)、セルダル・ラヒモフ(トルクメニスタン)、ムフリディン・ティロヴォフ(ウズベキスタン)、ワイル・エジヌ(アルジェリア)

上側の山の勝ち上がりの第1候補は、シード選手のデニス・ヴィエル(モルドバ)。ただし、初戦(2回戦)でタル・フリッカー(イスラエル)、3回戦でヤゴ・アブラゼ(中立選手団)とムフリディン・ティロヴォフ(ウズベキスタン)の勝者と対戦せねばならず、決して楽な組み合わせではない。最近のヴィエルのパフォーマンスからすれば敗れる可能性は少ないと予想するが、アップセットの可能性十分だ。

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