「人は往々格別でもないことを怒ったり、不平をいったりすることがあります。そういうことも、精力善用主義は許さぬのであります」
出典:「精力最善活用自他共栄」『精力善用』
大正14年7月 (『嘉納治五郎大系』9巻58頁)
某日、嘉納治五郎師範が実生活における「精力善用」としてあげている例を紹介する機会があったのですが、非常に感心、かつ納得していただきました。「精力善用」という言葉は知っていても、その応用はあまり知られていないこと、しかし、その応用は今でも十分説得力を持つことを改めて実感しました。
「精力善用」「自他共栄」という「用語」に止まらない、師範の思想の一端に触れてもらいたいというのが本連載の主旨の1つですが、そういったことから、社会生活における「精力善用」のあり方を示唆するものとして、今回の「ひとこと」を紹介したいと思います。
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