「勉強も運動も交互に巧みに転換しながら行えば、自分も厭(あ)きずに成しおおせる。」
出典:「追懐瑣談」
柔道 1巻2号 大正4年2月 (『嘉納治五郎大系』10巻295頁)
柔道に限らず、学生・生徒にとって、部活動と勉学の両立は、大きな課題です。
学校が勉学の場である以上、勉強は疎かには出来ませんし、勉強だけで身体を鍛えないことも、心もとないです。このようなことから、学校等では「文武両道」や「文武不岐」という言葉で、この2つの両立を理想としてきたのでしょう。勉強なんてしなくて良い、あるいは、運動なんてしなくていい、という人は、少数派でしょうし、そうであってほしいと思います。
嘉納師範も同様の考えでしたから、私塾である嘉納塾でも勉学と共に、柔道を必修としましたし、東京高等師範学校には体育科を設けました。また、国民体育を一生の課題とし、文に偏りがちな世情に一石を投じ続けました。
ただ、皆様ご存知のとおり「両立」は簡単ではありません。どちらかに一生懸命励めば励むほど、難しくなります。「両立」という言葉だけではなく、何か具体的なアドバイスが欲しいと思っても不思議ではありません。そこで、今回の「ひとこと」です
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