取材・文:古田英毅、eJudo編集部
写真:乾信也、古田英毅
準決勝まで
連覇ねらう近藤、苦しみながらも決勝進出決める
インターハイ連覇を狙う近藤美月(佐賀・佐賀商高)と、昨年度2位で全国高校選手権で優勝を果たした宮木果乃(東京・修徳高)。2人の王者が同側に配されて準決勝で対決、これが前半戦の主筋となった。
昨秋に手術して入院、3月の高校選手権時も完調ではなかったという王者・近藤。徹底警戒されたこともあってか、そのパフォーマンスは決して良からず。
登場は2回戦から。この試合は田中陽奈(山口・高川学園高)を前に組み負ける場面もあったが粘り強く技を打ち続け、本戦3分間で2つの「指導」を得て僅差の優勢勝ち。続く3回戦も小池夏暉(埼玉・埼玉栄高)と相四つ横変形からの攻め合いに陥り、なかなか展開で上を行けない。内股に背負投と技には入るものの決めの動作の度に力が外れ、ポイント獲得には至らない。これまでこの状態から度々決めて来た大外返も相手が承知するがゆえ、そして組み負けた状態からでも決め切るこれまでのような体の力がなく、ことごとく外してしまう。この試合はGS延長戦46秒、クロス組み手から足技で牽制した小池の側に片襟の「指導」が与えられ、僅差優勢で決着。近藤はまさに辛勝。
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