「立志 択道 竭力」
今回は第13回(http://www.ejudo.info/newstopics/002720.html)で紹介した『青年修養訓』から再度の引用です。
今回のひとこと、言葉自体は簡単ですが、「精力善用」や「自他共栄」に比べると知名度が低いためか、耳にしたことがない読者の方が殆どでしょう。ですが、この言葉はその意味を説明した掛け軸を師範が自ら記し、師範席に掲げ門人に示したというくらいですから、師範にとって重要な教えだったことがうかがえます。
余談ですが、その掛け軸は現在まで講道館に伝わっており、講道館柔道資料館に所蔵されています。白文なので読むのは一苦労ですが、機会があったら是非見ていただきたいと思います。
閑話休題。
まず、個々の言葉の意味を簡単に見てみましょう。
「立志(リッシ)」・・・・・・「志を立てる」ことで、目的を設定すること。
「択道(タクドウ)」・・・・「立志」で立てた目的を達成するために最良の手段を選択すること。
「竭力(ケツリョク)」・・・選んだ方法で目的を達成するために力を尽くすこと。
師範はそれぞれ言葉に細かい内容や注意点を述べていますが、大まかに言えばこのようなところで大過ないと思います。
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