【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第86回「柔道が将来、世に貢献せねばならぬ方面は、この有効の活動を世間に唱道し、その実行を促すということにあるのである。」

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「柔道が将来、世に貢献せねばならぬ方面は、この有効の活動を世間に唱道し、その実行を促すということにあるのである。」

出典:「今の日本社会において講道館柔道修行者が有する責任について」
有効の活動 第7巻6号 大正10年6月 (『嘉納治五郎大系』1巻287頁)

嘉納治五郎師範_MASTER JIGORO KANO

「講道館柔道」が畳の上における稽古や試合に止まるものではない。
本連載の核となる師範の想いですが、今回は、まず出典のタイトルに注目していただきたいと思います。

「今の日本社会において講道館柔道修行者が有する責任について」

本連載を読んでいる皆さまですから、普段から、社会生活においても、柔道修行者(柔道家、柔道選手)として、恥ずかしくない立ち振る舞い等、ご自身が気をつけると同時に、指導していると思います。それだけでも、大変立派なことだと思いますが、師範は、(当時の)日本社会に対して、柔道修行者に何か責任があると言います。
<責任がある>これはかなり重い言葉でしょう。
 
その責任とは何か。具体的な内容の一節が、今回の「ひとこと」です。
 

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