【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第85回「柔道の海外宣伝普及は、二つの意味において自分の後半生の任務と信じている。」

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嘉納治五郎師範_MASTER JIGORO KANO

「柔道の海外宣伝普及は、二つの意味において自分の後半生の任務と信じている。」

出典:「昭和八年を迎うるに当り講道館員一同に一段の奮励を励む」
柔道4巻1号 昭和8年1月 (『嘉納治五郎大系』1巻385頁)

嘉納治五郎師範が73歳になる昭和8年(1933)。この年は、講道館が創立から51年目を迎える年でもありました。今回の「ひとこと」は、そんな年の所信表明の一節です。

73歳と言えば、現代の感覚でも、<引退>していてもおかしくありません。ところが、師範、ここまでの仕事が第一段階。そして、昭和8年は第二段階の門出だと言います。73歳を迎えて、この意気込み。その精力的な姿勢に驚かされますが、第二段階の仕事の1つとして、海外における講道館柔道の宣伝普及をあげています。そこには、後半生の事業として2つの意味があると師範は言います。

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