「 教育之事天下莫偉焉 一人徳教広加万人一世化育遠及百世」
出典:「個人の力と社会の力」 有効の活動 5巻5号 大正8年5月
(『嘉納治五郎大系』4巻280頁)
いきなり漢字ばかりで戸惑われたかも知れません。学生時代を思い出させる懐かしの漢文です。
もちろん、師範の「ひとこと」ですから、生粋の日本人である嘉納治五郎師範の手によるものです。このままだと、意味がよく分かりませんので、まず、書き下してみましょう。すると以下のような感じになります。
教育のこと、天下にこれより偉なるはなし。
一人の徳教広く万人に加わり、一世の化育遠く百世に及ぶ。
だいぶ分かりやすくなったのではないでしょうか。
さらに意訳しますと、
教育、世界に、これほど偉大な仕事はない。
たった1人の人間の教えが、多くの人に影響を与えることが出来、
その教えは、一代で消えることなく、はるか後の世まで伝えることが出来る。
筆者のカラーが少し入りすぎているかもしれませんが、当たらずとも遠からずといったところだと思います。
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