【月刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第109回「形というものは、どういうものかということを熟練したものに演ぜしめて、世間に知らせるためである。」

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「形というものは、どういうものかということを熟練したものに演ぜしめて、世間に知らせるためである。」

出典:「帰一齋漫話」柔道1巻9号 昭和5年12月
 (『嘉納治五郎大系』未収録)

今回は、まず資料の紹介から。
 
80年以上前に亡くなった嘉納師範がどのようなことを考えていたのか。今、我々がそれを知る手がかりの一つが雑誌等に掲載された師範の筆による論考です。本連載で紹介している「ひとこと」も、そういった論考からの引用がほとんどです。
 
ですが、それ以外にも、興味深い資料があります。師範と門下生との対話問答の記録です。「柔道」や「作興」といった雑誌に「進乎齋灯火問答」「臨湖閣夜話」、そして「帰一齋漫話」(※)といったタイトルで掲載されていたものです。論考の雰囲気とは、異なる趣、ざっくばらんな「生」の師範の雰囲気や、「問答」の実際の一端がうかがえるような味のある資料です。
最近の雑誌「柔道」に、アーカイブスとして翻刻が掲載されていますので、興味がある方は、ご覧になっていただければと思います。
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