60kg級・永山竜樹はキャリアの正念場、準々決勝のアガエフ戦が最初の山場
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実績を重視した場合の優勝候補はヤン・ユンウェイ(台湾)、永山竜樹(了徳寺大職)、イェルドス・スメトフ(カザフスタン)の3名。ただし、いずれも絶対的と言えるほどの強さはない。大枠としては混戦と予想しておくべきだろう。
永山は戦いやすい位置を引き、ベスト8まではほぼ無風。準々決勝のバラバイ・アガエフ(アゼルバイジャン)戦が最初の山場だ。アガエフは優れたパワーとスピードを武器に肩車、横落と次々潜り技を繰り出す強敵。この試合で永山の仕上がり具合がわかるはずだ。以降の対戦予想は、順当ならば準決勝でヤン、決勝でスメトフ。
永山は怪我の影響もあり昨年パフォーマンス上がり切らず、今月頭のグランドスラム東京では2敗して5位に終わるなど、キャリアの正念場を迎えている感あり。フィジカルコンディションが落ちると、相手の技を体で正面から受けてしまう防御面の粗さなど、これまで地力でカバーされていた課題が見えてしまう印象。グランドスラム東京からの短期間でどこまで柔道を修正できているか。その戦いぶりに注目だ。
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