「柔道を修行する者は際だって人物もよい学校の模範生徒であるといわるるくらいになってほしいと思う。」
出典:「柔道を学ぶ者の心得について 第2回」武徳誌第4篇10号
明治42年(1909)10月(『嘉納治五郎大系』2巻,187頁)
今からおおよそ100年前の大正5年(1916)に発行された「柔道」6月号に、面白い記事が載っています。
「柔道学生の長所と短所」と題された、全国の中学校校長を対象に行われたと思われるアンケートの結果です。校長から見た柔道を行っている学生の長所と短所をあげているわけですが、良いところも悪いところも、それなりに書かれていて、比較的素直な気持ちで書かれたものではないかと思います。
気になる内容ですが、一部取り上げてみますと長所は<自信をもって物事にあたる><我慢強い><心や体がたくましい>といったことが、一方短所は<学力低下><性質や動作が荒々しい><腕力に頼み人を侮り見下すところがある>などがあげられています。現在と比べてみて、どうでしょうか?
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