(③「一回戦」からつづく)
二回戦(上) トーナメント左側
原沢久喜(中国・長府工産) ― 小原拳哉(東京・パーク24)
古田 凄いカードで2回戦の幕が開けます。朝飛先生からお願いしてもよろしいでしょうか。
朝飛 原沢選手と小原選手。もう、いきなり当たってしまいましたね。小原選手の強さは定評があります。誰もが力強さや技の上手さを言いますし、実際に試合でも発揮しています。原沢選手は第1シードですが、初戦で小原選手となるとここでかなり苦労するというか、頭脳的にも体力的にも相当摩耗するのではないかと思います。ただ、原沢選手もすごく頭脳的な試合をするので、小原選手のいいところをしっかり潰していくと思います。小原選手も重量級と戦うときに、相手のいいところを潰すのが凄く上手い。組み手も敢えてクロスからスタートしたり、突然組み立てを変えて逆からスタートしたり。本当に上手なんですけど、原沢選手はその上手さに付き合わず、襟からとか、横から挟み込むような大きさを利用する組手を多く使いながらペースを掴んでいく気がします。そして打つときは大きく打つ。最後は胸をつけ、帯を背中越しに持ち密着して大きく掛けにいく、こういう試合になりそうです。
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