(⑥「三回戦」からつづく)
準々決勝
古田 では準々決勝にまいりたいと思います。
原沢久喜(中国・長府工産) ― 田嶋剛希(東京・パーク24) or 中野寛太(近畿・旭化成)
古田 最初から難題です。原沢選手に対するは、今年の座談会唯一の「保留」を受けて、「田嶋選手もしくは中野選手」というカードです。それぞれの選手のケースについて一言ずつ頂きたいと思います。西森さんからお願いしてもいいですか。
西森 はい。まずは田嶋選手の方から。原沢選手と田嶋選手となると右・右で相四つですよね。この顔合わせの場合、原沢選手相手には相四つのほうがやりやすさはあるかもしれません。奥襟をつかんで動きを封じにくる、田嶋選手がかいくぐりながら担ぎを狙う。原沢選手は小川選手ほどの塩漬けタイプではないので、背負投が打てるスペースが多少は出るかなという気はします。原沢選手はケンカ四つの場合には組み手のリーチ差で余裕をもって当たれると思うんですけど。相四つで田嶋選手とだと少し気を付けないと、バカっと入られる危険性もあるのかなという気がします。印象としてはそんな感じです。
古田 中野選手についてもお願いします。
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