【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第29回「柔道は本来の目的から見れば、道場における乱取の練習のみをもって、満足すべきものでないということに鑑み、形の研究や練習に一層力を用い、棒術や剣術も研究し、外来のレスリングやボクシングにも及し、それらの改良を図ることに努めなければならぬ。」
【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第19回「柔道の修行者は、今日多くの世人の罹っている病気すなわち軋轢・衝突・怠慢・無効の勤労のごとき、精力善用・自他共栄に反した通弊を戒めるため、急先鋒として起たなければならぬ。」
【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第15回「審判者なるものは単に規程に拠りて勝負を判定するだけではならぬ。勝負中試合者の挙動が柔道の修行者として適当の挙動であるかどうかということを始終注意していて怠らず指導していかねばならぬ。」
【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第14回「審判は神聖なるものとしてあるのであるから、仮に審判員の判断に過失があっても、審判自身が取り消さぬ以上は、一度宣告した決定は、動かすことの出来ぬものとなっている」