続きを読む 【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第18回「勝ってその勝ちに傲(おご)ることなく負けてその負けに屈することなく安きにありて油断することなく危きにありて恐るることなくただ一筋の道を蹈みゆけ」
続きを読む 【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第19回「柔道の修行者は、今日多くの世人の罹っている病気すなわち軋轢・衝突・怠慢・無効の勤労のごとき、精力善用・自他共栄に反した通弊を戒めるため、急先鋒として起たなければならぬ。」
続きを読む 【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第12回「金銭は元来心身の力を使用して得た一種の生産物であって、心身の力の変形と見做しても差支えないのである。よってこれを有効に使用せぬことは心身の力を有効に使用せぬのと同じことである。」
続きを読む 【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第10回「 今日の柔道家も、柔道の究竟の目的に達しようとする努力が足りなくて、その手段に過ぎない強くなろうとか、勝負に勝とうとかいうようなことに重きを置き過ぎているようである。 」
続きを読む 【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第6回「大量とは新しい思想を嫌わず容れる性質と種々さまざまの事を同時に考えて混淆(こんこう)せしめぬように纏(まと)める力との二つを含んでいる言葉でして、これが柔道の修行上なぜ大切かなれば人はとかく自分の考えを信ずることの強さのあまりこれに優るところの考えが新しく出てきてもこれを採らないばかりではなく、その新しい考えについて善悪の見分けをも付けてみないようなことが往々あるものにして柔道の投技とか固技とかの理論についてはまことにそのようなことがだれにもありやすいものでございます。」
続きを読む 【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第5回「 いかなる種類の試合にも共通であって、試合の最も大切なる目的は何かというと試合によってどれほど技術が上達したか、いかに体力が増したか、精神の修養とか工夫の力がどれほど進んだかというようなことを各自にも知り、指導者にも認めてもらう機会を作ることである。」